犬の置物でIoTデバイスのケースを作成

これまで製作してきたIoTデバイスは、工場などに設置することを想定していました。そのため、筐体には一般的なプラスチックケースを使っています。

これに対し、IoTデバイスを、例えば、子供やお年寄り、ペットの見守りなどに使おうとすると、デバイスを一般家庭に設置することになります。その場合、デザイン的にも少し気にしないといけないかな?と思うようになりました。

例えば、動物のオブジェ的なものにデバイスを入れれば、部屋に置いても違和感ないのではないか?と考えました。
また、動物のオブジェであれば、頭をなでるなど、利用者に自発的なアクションをとってもらうこともできるかもしれません。

そんな訳で、以下のような処理を考えました。

  1. 人が近づくと、動物の目のLEDが明滅する。
  2. 頭をなでると、目のLEDの明滅が暗くなる。
  3. 人が離れると、目のLEDが消灯する。

これであれば、センサの検知情報だけでなく、利用者の行動情報も収集できるようになるため、センサ誤検知の対策(検知精度の向上)にも効果がありそうです。

ただ、自分で動物のオブジェをいちから作るのは、非常に敷居が高いので、まずは、100円ショップに売っていた犬の置物に、IoTデバイスを入れてみることにしました。
使用した部品は、ESP32、人感センサ、LED、抵抗が数個、タッチセンサ(ESP32からケーブルを引き出しただけ)です。人感センサで人を検知してLEDを光らせ、タッチセンサでLEDを暗くします。これらの処理をESP32で行います。
なお、現時点ではデータの収集は行なっていません。

これらを、犬の置物に、無理やり詰め込みました。
あまり可愛くありません。

以下のように動作します。

夜、暗い部屋で赤いLEDが光っていると、結構気持ち悪いものがあります。仕組みとしてはいい感じにできましたが、デザイン面では色々と考えないといけなさそうです。