前項は こちら。
デバイスが採取したデータを、サーバなどに送信するために「ネットワーク」を使います。
ネットワークには大きく分けて、有線、無線(閉域)、無線(広域)があります。
それぞれの通信方式には、以下のようなものがあります。
- 有線:Ethernet(LAN)、シリアル通信、USB など
- 無線(閉域):Wi-Fi、Bluetooth など
- 無線(広域):インターネット、携帯電話網 など
実際には、これらの通信方式を組み合わせて、デバイスとサーバをつなぐことが多いと考えられます(例:デバイスと中継器の間はWi-Fi、中継器とサーバの間はインターネット)。
無線通信技術には、一般的に広く使われているものから、IoT向けに特化したものまで、さまざまなものがあります。
主な無線通信技術を以下に挙げます。
(ライセンス周波数帯) |
---|
3G |
LTE |
NB-IoT |
(アンライセンス周波数帯) |
Wi-Fi |
Bluetooth、BLE(Bluetooth Low Energy) |
ZigBee |
LoRa |
SIGFOX |
これらのうち、低消費電力、長距離通信を特長とする無線通信技術を、LPWA(Low Power Wide Area)、またはLPWAN(Low Power Wide Area Network)と呼びます。代表的なのがLoRaやSIGFOXで、IoT向けとして注目されています。
無線通信では、リアルタイム性と伝送距離はトレードオフの関係にあります。IoTでは、用途によって、リアルタイム性や通信頻度が低くてもよいものがあり、そのような用途にはLPWA(LPWAN)が向いています。
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