前項は こちら。
「サーバ」は、IoTにおける頭脳の役割をします。
サーバでは、データの送受信・加工・保存、情報の可視化(人間の認識しやすい形に整える)、状態監視・異常検知(状態を監視して、異常を判別する)、統計分析(データの傾向、特性、変化を把握する)などを行います。
サーバには、
- 個別のパソコンやスマホをサーバとして活用するケース
- 社内ネットワークを構築し、そこにサーバを設置するケース
- インターネット環境にサーバを設置(レンタルサーバなど)、またはクラウドサービスを利用するケース
のように、いくつかの選択肢があります。
例えば、自分が身につけている万歩計のデータを、同じく、自分が身につけているスマホに送信するだけなら、わざわざインターネット環境にデータを送信する必要はなく、1 で充分でしょう。また、情報は社内でしか利活用せず、セキュリティ面での問題で、データを社外に出したくない、というような場合は 2 を選択することになります。
対象エリアが広いほど、データを利活用できる範囲は広くなりますが、セキュリティ面では弱くなると考えられます。
最近では、さまざまなクラウドサービスが登場してきており(アマゾンのAWS IoTなど)、IoTサービスの開発が容易になってきたといわれています。
大量のデータ(ビッグデータ)に対して、複雑な最適化処理を行う場合は、最近話題となっているAI(人工知能)が使われることもあります。
次項は こちら。
目次は こちら。