先日、購入したばかりのマイクロビットをパソコンにつないだところ、いつもどおりの「MICROBIT」ドライブではなく、「MAINTENANCE」ドライブが表示されてしまうという問題が生じました。
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これは、マイクロビットがメンテナンスモードになっている状態です。この状態ではプログラムの書き込みなど、普通の作業ができません。
パソコンとつなぎなおしたりしても、状況は変わりませんでした。
この問題は、マイクロビットのファームウェアを更新することで解消しました。
また、ファームウェアの更新は、不具合解消のためだけではなく、古いマイクロビットで新しい機能(WebUSBなど)を使いたい場合などにも実施する必要があります。
ここでは、マイクロビットのファームウェア更新方法を説明します。
ファームウェアについて
マイクロビットの物理的な部分が「ハードウェア」です。
マイクロビットで実行されるプログラムが「ソフトウェア」です。
「ファームウェア」はその中間に位置するもので、マイクロビットの機能を適切にするための特殊なソフトウェアです。
ファームウェアはマイクロビット内のインターフェースチップに保存されており、プログラムを書き込んだり、マイクロビットの電源をオフにしたりしても変更されません。
ファームウェアのバージョン確認方法
マイクロビットに入っているファームウェアのバージョンを確認する方法は以下のとおりです。
- USBケーブルで、マイクロビットとパソコンをつなぎます。
- 「MICROBIT」ドライブ内にある「DETAILS.TXT」ファイルを開きます。
- ファイル内の「Interface Version」と記載されている行に、ファームウェアバージョンが記載されています。
ファームウェアの更新方法
マイクロビットのファームウェアを更新する方法は以下のとおりです。
- マイクロビットの背面にあるリセットボタンを押した状態で、USBケーブルでマイクロビットとパソコンをつなぎます。
- パソコンに「MAINTENANCE」というドライブが表示されます。
- こちら のページから、マイクロビットのファームウェアをダウンロードします。マイクロビットのバージョンによって、別々のファームウェアが提供されています。
- ダウンロードしたファームウェアファイル(XXXX_microbit_firmware.hex)を、「MAINTENANCE」ドライブにドラッグアンドドロップし、マイクロビットの背面にあるLEDの点滅が止まるまでまちます。完了すると「MAINTENANCE」ドライブは取り出され、通常どおりの「MICROBIT」ドライブが表示されます。