「macOS Ventura」で、特定のアプリがSDカードを認識できない

私はケンウッドのカーナビを使っており、地図データの更新サービスにも契約しています。
年に2回リリースされる最新の地図データを、専用のPC版アプリでSDカードにダウンロードし、そのSDカードをカーナビに差し込んでデータ更新することで、カーナビの地図データを最新化できるというものです。

先日、新しい地図データが公開されたとのメールが届いたので、早速更新しようとしたのですが、何故かうまくいきませんでした。
具体的には、地図データをダウンロードするためのPC版アプリ「KENWOOD Map Downloader」から、データを書き込むためのSDカードを認識できないという症状です。

実行環境は以下のとおりです。

  • 使用PC:MacBook Pro(13-inch, M1, 2020)
  • macOS:Ventura 13.1
  • KENWOOD Map Downloader:バージョン1.7.0.0
  • 使用SDカード:ELECOM 16GB SDHCメモリーカード

SDカードをMacに挿入すると、FinderにはそのSDカードのアイコンが表示されるのですが、その状態で「KENWOOD Map Downloader」を起動しても、「地図更新メディア」で「使用できるメディアがありません。」と表示され、データのダウンロードに進むことができません。

これまでにも同じ環境で何度か地図データの更新を行ってきましたが、これまでは何の問題もなくダウンロードできており、このような症状になったのは初めてです。
SDカードの初期化をやり直したり、別のSDカードを使ってみたりもしてみましたが、状況は変わりませんでした。

他に打つ手もないので、もう地図データの更新はできないのかとあきらめかけていたのですが、ふと「そういえば最近、Macに外部USBデバイスを接続したときに、アクセスを許可するかどうかを確認するウィンドウが表示されるようになったな」ということを思い出しました。

もしかしたら、このセキュリティ対策の強化が原因で、特定アプリからSDカードが認識できなくなっているのかもしれないと思いつき、昔使っていた古いMacをひっぱり出してきて試してみることにしました。

  • 使用PC:MacBook Pro(13-inch, 2017, Two Thunderbolt 3 ports)
  • macOS:Monterey 12.1

他の条件は上記と同じですが、このMacで試してみたところ、問題なく地図データのダウンロードができました。
やはりOSバージョンアップに伴うセキュリティ対策の強化が原因だったようです。FinderにはSDカードのアイコンが表示されていたため、なかなか気付くことができませんでした。

ただ、古いMacでなんとか対処することはできましたが、現在使っているMacでどのようにしたらよいのかは結局わかりません。
ネットの情報を参考に、「システム設定」>「プライバシーとセキュリティ」>「ファイルとフォルダ」>「KENWOOD Map Downloader」を確認してみましたが、「リムーバルボリューム」は「許可」になっています。

ちなみに、macOS Venturaでのセキュリティ対策強化について、今はやりの「ChatGPT」に質問してみたところ、以下のような回答でした。

[Q]
 macOS Ventura では、以前のOSに比べて、USBデバイスを接続したときのセキュリティが厳しくなっているように感じます。具体的にどのようにかわったのですか?

[A]
 macOS Venturaには、新しいセキュリティ機能が追加されました。一つの変更点としては、USBデバイスのプライバシーとセキュリティが強化されている点が挙げられます。
 具体的には、以前はUSBデバイスを接続すると、自動的にデバイスがマウントされ、データへのアクセスが可能になっていました。しかし、Venturaでは、USBデバイスが接続された場合には、ユーザーにプロンプトが表示され、許可なくアクセスすることはできません。
 さらに、Venturaでは、USBデバイスに対してアクセスするためには、ファイルやフォルダーに対して明示的な許可が必要となります。これにより、不正なソフトウェアによるUSBデバイスからのデータ盗難や、悪意のあるファイルのインストールを防止することができます。
 このようなセキュリティの変更は、ユーザーのプライバシーやデータの保護を向上させることができます。しかし、デバイスを使用する際には、より細かい設定や操作が必要になることもありますので、注意が必要です。