ESPr DeveloperからIFTTTへWebリクエストを送信

先日、IFTTTというWebサービスを使って、IoTデバイスで測定したデータを、Googleスプレッドシートに保存したり、測定したデータに基づいてメール送信したりするためのアプレットを作りました(記事は こちら)。

今回は、これらのアプレットを実際に動作させるIoTデバイスを作ってみます。

マイコンボードは、WiFi通信機能のついた、ESPr Developer を使用します。


作成するスケッチ(ESPr Developerのプログラム)の具体的な仕様は以下のとおりとします。

  • 乱数を使って、value1、value2の値を適当に決め、それをWiFi経由で送信する。
  • 10秒に一度、Googleスプレッドシートにデータ保存するためのリクエストを送信する。
  • value2が”red”になったときだけ、メール送信するためのリクエストを送信する。

今回、value1, value2の値は、乱数を使って適当に決めていますが、この部分を、センサでデータ採取するように変更すれば、実際に使用できるIoTデバイスになるイメージです。

それでは、スケッチを作成していきます。

  • Arduino IDEを起動します(Arduino IDEのインストール方法は こちら)。

  • 以下のとおり、スケッチを入力します。
#include <ESP8266WiFi.h>

const char* ssid     = "XXXXXXXX";  // WiFiルータのID
const char* password = "XXXXXXXX";  // WiFiルータのパスワード
const char* host     = "maker.ifttt.com";
const char* keycode  = "XXXXXXXX";  // IFTTTのキー(「My services」>「Webhooks」>「Documentation」に記載されています)
String device[]      = {"mb1111", "mb2222", "mb3333"};  // value1の値のリスト
String color[]       = {"red", "yellow", "green"};      // value2の値のリスト

void setup() {
  Serial.begin(115200);
  delay(10);

  Serial.println();
  Serial.println();
  Serial.print("Connecting to ");
  Serial.println(ssid);

  // WiFiルータへ接続
  WiFi.mode(WIFI_STA);
  WiFi.begin(ssid, password);

  while (WiFi.status() != WL_CONNECTED) {
    delay(500);
    Serial.print(".");
  }

  Serial.println("");
  Serial.println("WiFi connected");
  Serial.println("IP address: ");
  Serial.println(WiFi.localIP());
}

void loop() {
  String value1 = device[random(3)];  // value1の値をランダムに決める
  String value2 = color[random(3)];   // value2の値をランダムに決める

  // sendRequest関数を呼び出す
  sendRequest("Send_to_Table", value1, value2);
  if(value2 == "red") { sendRequest("Send_to_Mail", value1, value2); }
  delay(10000);  // 10秒待つ
}

// IFTTTにリクエストを送信する関数
void sendRequest(String action, String value1, String value2) {
  Serial.print("connecting to ");
  Serial.println(host);

  WiFiClient client;
  const int httpPort = 80;
  if (!client.connect(host, httpPort)) {
    Serial.println("connection failed");
    return;
  }

  String url = "/trigger/" + action + "/with/key/" + String(keycode) + "?value1=" + value1 + "&value2=" + value2;

  Serial.print("Requesting URL: ");
  Serial.println(url);

  client.print("GET " + url + " HTTP/1.1\r\n" + "Host: " + host + "\r\n" + "Connection: close\r\n\r\n");
  unsigned long timeout = millis();
  while (client.available() == 0) {
    if (millis() - timeout > 5000) {
      Serial.println(">>> Client Timeout !");
      client.stop();
      return;
    }
  }

  while(client.available()){
    String line = client.readStringUntil('\r');
    Serial.print(line);
  }

  Serial.println();
  Serial.println("closing connection");
}
  • パソコンとESPr DeveloperをUSBケーブルで接続し、「ツール」>「シリアルポート」を自分の環境のポートに変更した上で、画面左上の「→(マイコンボードに書き込む)」をクリックします。

  • 画面下に「ボードへの書き込みが完了しました。」と表示されれば、正常にプログラムを書き込むことができています。

  • 10秒に1行のペースで、Googleスプレッドシートにデータが書き込まれるので、しばらく待ってから、Googleスプレッドシートのトップページ(https://sheets.google.com)にアクセスします。Googleアカウントにログインしていれば、自分のスプレッドシートページが開きます。「device01_table」という名前のファイルができているので、それをクリックします。

  • データが正しく書き込まれていることが確認できます。また、メールをチェックすると、「赤ランプが点灯しました」というタイトルのEmailが、数件届いていることが確認できます。


 


このサイトで書いている、Googleスプレッドシート、IFTTTなどのWebサービスに関するブログ記事を、「さとやまノート」という別のブログページに、あらためて整理してまとめました。

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