私はボランティアで、小中学生にプログラミングや電子回路を教えるワークショップを開催しています。
そのワークショップで実施する電子工作のネタとして、「クリップモーター」をつくってみました。
材料
材料は以下のとおりです。
エナメル線 | 1メートル程度 |
クリップ | 2個 |
磁石 | 2個 |
単三電池 | 2本 |
単三x2電池ボックス(スイッチ付) | 1個 |
ブレッドボード | 1個 |
LED(赤) | 1個 |
抵抗(47Ω) | 1個 |
電池ボックスのコードには、ブレッドボードで使いやすいようにピンコネクタが取り付けてあります。
電池、電池ボックス、ブレッドボード、LED、抵抗は、別の用途で既に受講生に配布済みなので、新たに必要となる材料は、エナメル線、クリップ、磁石のみです。
この他に道具として、エナメル線を切断するためのニッパー、エナメル線の皮膜を剥がすためのサンドペーパーが必要です。
つくりかた
エナメル線の先を10センチほど残し、単三電池に7〜8回ぐらい巻きます。
巻き終わったら、エナメル線を電池から外し、線の端を2〜3回、輪の部分に巻き付けて固定します。
この時、線を巻き付けた場所が、ちょうど真ん中になるようにします。
エナメル線が長く残っている方も、10センチほど残して切ります。
エナメル線には、銅線の周りに絶縁のための皮膜がついていますので、エナメル線の両端をサンドペーパーでこすり、皮膜を剥がします。
このとき、一方の端は、10センチすべての皮膜を剥がし、もう一方の端は、先端5センチだけ皮膜を剥がします。
エナメル線の両端を、それぞれ半分に折り、より合わせます。
これで一方の端は、皮膜を剥がした部分同士がより合わせられ、もう一方の端は、皮膜を剥がした部分と剥がしていない部分がより合わせられていることになります。
より合わせたエナメル線の端の部分がモーターの軸になりますので、できるだけまっすぐになるように形を整えます。
クリップ2個の端を、まっすぐに伸ばします。
クリップの伸ばした部分を、ブレッドボードに挿します。
ひとつは「+」に、もうひとつは「-」に挿します。
ふたつのクリップの間に、磁石2個を重ねておきます。
ブレッドボードの端子部分は金属なので、磁石でピタッと貼り付きます。
電池のスイッチが入っているかどうかを分かりやすくするために、LEDと抵抗(47Ω)を取り付けます。
LEDの足の長い方を「+」に、短い方を「15a」に差し込みます。
また、抵抗の足を「15e」と「-」に差し込みます。
電池ボックスの赤いコードを「+」に、黒いコードを「-」に差し込みます。
先ほどつくったエナメル線の輪っかを、ふたつのクリップの輪の部分にとおします。
電池ボックスのスイッチをオンにすると、LEDが光ります。
エナメル線の軸を軽く回してあげると、クルクルと回りはじめます。
回るかどうか、回ったとしても回転がなめらかかどうかは、軸がどれだけバランス良くできているかによって変わります。
軸がまっすぐで、輪っかの真ん中をとおるような形になっていれば、よりなめらかに回ります。