私は「HUAWEI E5785」というモバイルWi-Fiルータを使っています。
格安Simのデータ容量が最も少ないプランに契約し、そのSimカードを差し込んだ状態で畑に常設しており、畑に設置した数台のIoTデバイスで取得したデータや画像をWebサーバに送信するのに使っています。
さて、一般的にモバイルWi-Fiルータには、Wi-Fiアクセスがない時にスリープ状態に移行する機能があり、「E5785」でもデフォルトではこの機能が有効になっています。
ただ、今回の用途では、いくつものIoTデバイスが間欠的に少しのデータ通信を行いますので、スリープと起動を頻繁に繰り返すことになります。
また、モバイルWi-Fiルータは比較的大きなソーラーパネルで電源供給しているのに対し、IoTデバイス側は小型のソーラーパネルや電池で駆動させており、Wi-Fi通信に時間がかかることにより、IoTデバイス側の電力消費が大きくなることが気になります。
そんな訳で、今回の用途では、モバイルWi-Fiルータがスリープ状態に移行する機能を「OFF」にする方がよいと考えられます。
「HUAWEI E5785」のスリープ移行機能を「OFF」にする方法については、説明書などにも詳しく書かれていないので、ここに簡単に記載しておきます。
この設定変更は、ルータ本体で行うことはできず、「HUAWEI AI Life」というスマホアプリを使います。
以下はiPhoneを使ったときの設定手順です。
- 「App Store」から「HUAWEI AI Life」アプリをインストールします。
- 「設定」>「Wi-Fi」で、iPhoneのWi-Fi接続先を、設定を変更する対象の「E5785」にします。
- 先ほどインストールした「HUAWEI AI Life」アプリを起動します。
- 初期画面「デバイス」に、「E5785」のアイコンが表示され(複数所有している場合は複数のアイコンが表示されます)、対象デバイスには「オンライン」と表示されていますので、それをタップします。
- 「ログイン」をタップします。
- パスワードを入力して「ログイン」をタップします。初期パスワードはWi-Fi接続の時に使うパスワードです。
- E5785の情報画面が表示されます。
- 画面一番下の「さらに表示」>「バッテリ」をタップし、「スマート省電力」「Wi-Fi」をともに「OFF」にします。
外部電源につながっているときには、自動でスリープに移行しないというような記事も見かけたことがありますので、もしかしたら、今回のようにソーラー発電システムから常時給電しているような場合には、この設定変更は不要かもしれません。
畑では50Wのソーラーパネルで、2台のIoTデバイス(それぞれ100mA程度の電流消費)と「E5785」を常時稼働させています。
既に9ヶ月ほど経過していますが、電力的な問題はなく順調に動いています。