畑の「環境情報センサ」が停止

畑に「気温」「湿度」「土壌水分量」などのデータを採取する「環境情報センサ」を設置しています(記事は こちら)。

10分毎に上記データをWebサーバに送信するシステムで、「M5Stamp Pico」「2Wソーラーパネル」「単三型ニッケル水素電池4本」などを組み合わせ、ソーラー発電した電力で常時稼働させています。




このデバイスは2021年10月に設置し、これまでは全く問題なく稼働していたのですが、先日(2022年7月下旬)とうとう停止してしまいました。
設置して以降、完全にほったらかしにしていたのですが、どうなっているのか畑に様子を見に行ってきました。

さて、畑でデバイスの状態を確認しようと思ったのですが、肝心のデバイスが見当たりません。
この辺りに設置していははずなのですが、雑草に埋もれ、どこにあるのか全く分かりません。

現場の草をかき分け、ようやく見つけることができました。

完全に雑草に埋もれてしまっています。
さすがにこれでは発電できず、デバイスも停止してしまう訳です。
過去に畑で撮影していた画像データを確認したところ、6月あたまぐらいまでは、デバイスは見える状態だったようで、その後、急速に草が茂って覆われてしまったようです。

いずれにしろ、停止の原因がほぼ特定できましたので、ともかく草刈りを行いました。
30分ほど作業し、ようやくデバイスのソーラーパネルに太陽光が当たるようになりました。

作業前の様子です。

作業後の様子です。

ESP32を使ったデバイスでは、低電圧で動かした際に、Wi-Fi接続が正常に行えず、リブートを繰り返してしまうという現象がたまに起こります。
そのため、今回のようなケースでは、ソーラーパネルでの発電が再開しても、バッテリーが十分に充電される前にデバイスが再起動してしまい、「Wi-Fi接続NG」→「強制リブート」を繰り返してしまう可能性があります。
この場合、ディープスリープに移行せずに、デバイスが大きな電流を消費し続けてしまうため、いつまでたってもバッテリーへの充電が行えないという状況が起こり得ます。

今回は、ソーラーパネルの発電再開により、デバイスも問題なく稼働を再開するか、それとも上記のように不安定な挙動をするかを確認するため、草刈りをした後、デバイスは全く触らずほったらかしにしておくことにしました。

その結果、草刈りをしたわずか1時間後にはデバイスが再稼働し、それ以降は全く問題なく稼働し続けています。

このデバイスを設置したのは10月です。雑草もそれほど茂っていなかったので、あまり考えずに安易に設置したのですが、夏になり、どこに設置したのか分からなくなるぐらい雑草が茂ってしまうとは想定外でした。

考えてみれば当たり前のことですが、「デバイスは極力高いところに設置する」「定期的にデバイスをメンテナンスする」など、普段からの注意が大切だと、改めて実感しました。


なお、私がM5Stack、M5StickCの使い方を習得するのにあたっては、以下の書籍を参考にさせていただきました。


ごく基本的なところから、かなり複雑なスケッチや、ネットワーク接続など、比較的高度なものまで、つまづかずに読み進めていけるような構成になっており、大変わかりやすい本です。


このサイトで書いている、M5Stackシリーズ(M5Stack、M5StickCなど)に関するブログ記事を、「さとやまノート」という別のブログページに、あらためて整理してまとめました。

他のM5Stackシリーズの記事にも興味のある方は「さとやまノート」をご覧ください。