令和3年度より、「ミラサポ」専門家派遣事業が「中小企業119」専門家派遣事業に変わるとのことです。
専門家派遣の全体スキームについてはこれまでと変わりありませんが、システムや手続き方法については大きく変わるようです。
ここでは、主な変更点と手続きの大まかな流れについてまとめておきます。
主な変更点
- 「ミラサポ」ホームページが「中小企業119」ホームページに変わります。
- ホームページでの「地域プラットフォーム検索」が「支援機関検索」に変更になります。
- ホームページでの「専門家検索」がなくなります(よって「専門家」のプロフィール公開がなくなります)。「専門家」を検索できるのは「支援機関」のみになります。
- 「事業者」はシステムを操作せず、メールでの報告に変更になります。
- 「専門家」もシステムを操作せず、LINEアプリでの手続きに変更になります(専門家登録、派遣調整、支援報告など)。
- 「写真登録」が廃止になり、LINEアプリでの「チェックイン・チェックアウト」機能に変更になります。
- 事業者情報の登録は「支援機関」が実施するようになります。
「チェックイン・チェックアウト」機能について
- 「チェックイン・チェックアウト」機能は、従来の「写真登録」に変わるもので、時刻情報と位置情報(GPS)を使って正しく支援が実施されていることを確認する仕組みです。
- 「チェックイン・チェックアウト」は「専門家」が実施します。
- 支援開始時に「チェックイン」、支援終了時に「チェックアウト」を実施します。なお支援終了時には、「チェックアウト」の前に「事業者」にアプリ上で「サイン」してもらう必要があります。
支援までの流れ
- 「事業者」が「支援機関」を訪問し、相談を実施します。
- 「支援機関」で解決できない場合、「支援機関」が適切な「専門家」を検索し、「支援機関」から「専門家」に支援を依頼します。
- 「事業者」「支援機関」「専門家」の3者で日程調整を行い、確定した支援日程を「支援機関」がシステムに登録します。
支援当日の流れ
- 「専門家」と「支援機関」が「事業者」を訪問します。
- 支援開始時に「専門家」がLINEアプリでチェックインを実施します。
- 「専門家」が「事業者」に対して支援を実施します。
- 支援終了時に「専門家」のLINEアプリ上で「事業者」がサインし、その後「専門家」がチェックアウトを実施します。
支援報告の流れ
- チェックアウトを実施するとLINEアプリ上で報告書が作成できるようになるので、「専門家」が報告書を作成して提出します。
- 「事業者」は支援実績(従事証明)を「支援機関」にメールで報告します。
専門家登録の流れ
- 「専門家」が「支援機関」を訪問し、面談を実施します。
- 「支援機関」が「専門家」にLINEアカウントのQRコードを提示します。
- 「専門家」がLINEでアカウントを登録します。
- 「専門家」がLINEでプロフィールを登録し、承認依頼を送信します。
- システムから「支援機関」に承認依頼が届くので、「支援機関」が承認します。
- 承認されたら、システムから「専門家」にLINEで通知が届きます。
「中小企業119」専門家派遣事業では、システムを操作するのは「支援機関」のみで、「専門家」はLINEアプリ、「事業者」はメールを利用することになります。
また、システムとしては完全ペーパーレス化されていますが、従来の「再発防止誓約書(3者の署名捺印要)」などは今後も必要で、システムには画像データを送信し、原本は「専門家」が保管することになるようです。