IoTでは、さまざまな「モノ」にセンサを取り付け、そこから取得した情報をインターネット上で共有することにより、新しい価値を生み出すことができます。
アイデア次第で、さまざまな活用の仕方が考えられますが、考えたアイデアを実現するために、まずは、世の中にどんなセンサがあるのかを知っておく必要があります。
そんな訳で、主なセンサの種類について、調べてみました。
光度センサ
- 光度センサ:明るさを計測
- イメージセンサ:画像を取得
- 赤外線センサ:赤外線を計測
- 人感センサ:人を検知
- その他:バーコードリーダ、静脈認証、火災感知、衝突防止、赤外線リモコン、など
温度センサ
- 熱電対:製造装置や製造プロセスにおける温度を計測
- サーミスタ:電子機器や自動車の各種装置で温度を計測
- 熱流センサ:熱源設備などの熱の出入り、断熱効率などを計測
圧力センサ
- 微小圧力センサ:フィルタ目づまり、風圧、ガス圧、気圧などを計測
- 低圧力センサ:血圧、高度、掃除機目づまり、水深気圧、タッチ、体重などを計測
- 中圧力センサ:自動車のブレーキ・サスペンション、油圧機器などを計測
- 大圧力センサ:重量、大トルク、破壊、爆発の検知
慣性力センサ
- 加速度センサ:人や物体の動き、傾き、衝撃、自由落下、水平状態、地震などの振動を計測
- 角速度センサ:物体が1秒間に何度の回転運動をしているのかを計測(ジャイロセンサ)
位置センサ
- 機械式位置センサ:水位などを計測、各種スイッチ
- 光学式位置センサ:距離などを計測、レーダ、光スイッチ
- ポテンショメータ:ロボットのアームや自動機械の位置決め制御、オーディオ機器のボリューム
- ロータリエンコーダ:ロボットや工作機械の回転変位を非接触で計測
- 指紋センサ:指紋を検出
磁界センサ
- 電流センサ:非接触で電流を計測
- 精密モータ:回転数を計測
- 磁気ヘッド:磁気データを読み取る
- 地磁気センサ:方位を計測
- 流量センサ:流体(液体や気体)の通過量を計測
- 磁気スイッチ:ドア開閉を検知
音・超音波センサ
- 圧電マイク:低周波騒音を計測
- コンデンサマイク:一般的な音を計測
- 超音波センサ:超音波を利用してモノの変化をとらえる(ソナー)
化学・バイオセンサ
- 湿度センサ:湿度を計測
- 酸素センサ:酸素濃度を計測
- ガスセンサ:ガスなどの量の計測
- 匂いセンサ:ガスセンサを複数用いることで、匂いを計測
- イオンセンサ:溶液中のイオン濃度を計測
- 味センサ:イオンセンサを複数用いることで、味を計測
- バイオセンサ:生体情報を計測
その他のセンサ
- 放射能センサ:放射線の量を計測
- ほこりセンサ:空気中のほこり、タバコの煙などを計測
- RFID:個体に貼り付けたICタグの識別情報を、リーダライタが無線を介して読み取る
本当に、色々なセンサがあります。
コストやニーズを踏まえて、適切なものを選択すれば、さまざまな用途に活用することができると思います。
(出典)
- センサを巡る市場・技術動向と今後の地域展開に関する調査(平成30年3月 公益財団法人ちゅうごく産業創造センタ)