これまで開発してきた簡易IoTシステム(type01)では、工場に設置している製造装置の表示灯に、光センサーを貼り付けることにより、装置の稼働状況や、稼働履歴を確認することができます。
このシステムについて、いつもお世話になっているコンサルタントさんより、以下のようなコメントをもらいました。
- 稼働履歴の表示について、現状の6分間隔の表示では粗すぎるので、もっと細かく(1分間隔に)してほしい。
- 稼働率の集計を表示できるようにしてほしい(「終日」と「平日昼間」の、ふたつのパターンで)。
これらを反映するための、仕様を検討しました。
- 稼働履歴表示を1分間隔にすると、情報が細かすぎて、1画面では全体が見えなくなってしまう。
そのため、現状の6分間隔の稼働履歴表示は残し、追加で1分間隔の「稼働履歴詳細」表示を作成する。 - 稼働率の集計をする際の基準となる「平日昼間(操業時間)」の定義について、Webブラウザで細かく設定できるようにすると、設定がややこしくなり、かえって使いにくい。
そのため、操業時間の設定は最低限にする。 - 複雑な条件での稼働率集計は、お客さまにExcelで行ってもらうことにする。
そのため、稼働履歴の情報をCSVで書き出す機能を追加する。
この仕様に基づいて、各プログラムの改良、新規作成を行いました。
今回の更新により、全体の構成は以下のようになりました。
- 【環境設定】装置の名前、Webページでの表示順や、赤ランプ点灯時にメールを送るかどうかを設定できます。
- 【稼働状況の表示】最新の稼働状況が表示できます。複数の装置を観測する場合は、すべての装置の稼働状況を、ひとつの画面で確認できます。
- 【稼働履歴の表示】装置の月間の稼働履歴が6分間隔で表示できます。
- 【稼働履歴の詳細表示】装置の月間の稼働履歴が1分間隔で詳細に表示できます。
- 【稼働率の集計】「終日」と「操業時間内」の稼働率が表示できます。6分間隔、1分間隔いずれの稼働履歴についても、稼働率を求めることができます。操業時間の設定も、この画面で行います。操業する曜日、操業開始時間、終了時間が設定できます。
- 【稼働率グラフの表示】稼働率が見た目で分かりやすいように、円グラフで表示できます。
- 【CSVファイルの書き出し】稼働履歴情報を、CSVファイルとして書き出すことができます。6分間隔、1分間隔いずれの稼働履歴についても書き出すことができます。あわせて、ここで書き出したCSVファイルを取り込むためのExcelテンプレートも準備しました。