micro:bitを使ってみる 16 〜無線通信の到達距離

ふたつのマイクロビットで無線通信ができますが、この通信が、どのくらいの距離まで届くのか調べてみました。


調査方法

MicroPythonで以下のプログラムを作り、ふたつのmicro:bitに転送します。

import radio
from microbit import *

radio.on()

while True:
    mess = radio.receive()
    if mess:
        display.clear()
        display.show(mess)
    elif button_a.is_pressed():
        display.clear()
        display.show(Image.HAPPY)
        radio.send('A')
    elif button_b.is_pressed():
        display.clear()
        display.show(Image.SMILE)
        radio.send('B')

これを屋外に持っていきます。直線道路で通信をしながら離れていき、通信できる限界となる2地点を調べます。
後ほど、Googleマップを使って、2地点間の、おおよその距離を確認します。

屋外での調査は、うちの子供と友達にやってもらいました。

結果

通信可能距離は約40mでした。
なお、測定場所は道路で、両脇には家や壁があります。電波の反射もあると思うので、障害物のない広場などでは、通信距離が短くなるかもしれません。

通信可能距離をのばすために、以下のような設定を追加して、再調査してみました。

import radio
from microbit import *

radio.on()
radio.config(power=7, data_rate=radio.RATE_250KBIT)

while True:
    mess = radio.receive()
    if mess:
        display.clear()
        display.show(mess)
    elif button_a.is_pressed():
        display.clear()
        display.show(Image.HAPPY)
        radio.send('A')
    elif button_b.is_pressed():
        display.clear()
        display.show(Image.SMILE)
        radio.send('B')

この場合の通信可能距離は、約68mでした。

なお、私がマイクロビットの使い方を習得するのにあたっては、以下の書籍を参考にさせていただきました。


初心者向けから、比較的高度なものまで、さまざまな情報が記載されているだけでなく、子供向けの作例も多数掲載されていますので、「プログラミング教育」のための題材さがしなどにもおすすめです。


このサイトで書いている、マイクロビットに関するブログ記事を、「さとやまノート」という別のブログページに、あらためて整理してまとめました。

他のマイクロビット記事にも興味のある方は「さとやまノート」をご覧ください。