M5Stackでできること 〜M5Stackで「M5Camera」の消費電流値を測定する

ソーラー発電システムを使って、M5Cameraを屋外で常時稼働させ、定期的に写真を撮影しています(記事は こちら)。
設置してから既に数ヶ月が経過していますが、今のところ、問題なく稼働しています。

ただ、パネルがかなり大きいので、できればもっと小さいパネルで稼働できればと思っています。

検討するためにはM5Cameraの消費電力を把握しておく必要があります。
以前、テスターを使ってM5Cameraの消費電流値を調べたことがあります(記事は こちら)が、もっときちんと測定しておきたいと思います。

こちら に、M5StackでIoTデバイスの消費電流値を測定する方法が掲載されていましたので、この方法を使わせていただき、M5Cameraの消費電流値を測定してみることにします。

ストロベリー・リナックスの「INA226PRC」というモジュールを購入しました。

I2Cのアドレスを設定するため、A0、A1のGのところを、ハンダでつなぎます。

ターミナル、ピンヘッダを取り付けます。

M5StackのGROVEポート(I2C)と、以下のようにつなぎます。

スケッチは、こちら をそのまま使用させていただきました。

M5Cameraの電源供給ライン(USB-C)の途中に、以下のように「INA226PRC」をつなぎます。

測定が完了すると、M5StackのLCD画面に波形が表示され、SDカードにCSVファイルが書き出されます。

CSVをグラフ表示した結果は以下のとおりです。

測定期間は2分半(150秒)で、青い線が消費電流波形です。
M5Cameraは、起動直後、およびそれ以降は1分毎に写真を撮影し、Webサーバに送信しています。つまり、測定期間中に3回写真が撮影されています。
起動直後、およびそれ以降は1分毎に、消費電流値は数百mAになりますが、それ以外の期間は概ね100mA程度です。

テスターで調査した時の結果は、常時110mA程度、写真撮影時のみ170mA程度でしたが、それと同等の結果になりました。

時間間隔を細かくして再調査しました。測定期間は12秒です。

先ほどのグラフの先頭部分と同様の波形になりました。

なお、私がM5Stack、M5StickCの使い方を習得するのにあたっては、以下の書籍を参考にさせていただきました。


ごく基本的なところから、かなり複雑なスケッチや、ネットワーク接続など、比較的高度なものまで、つまづかずに読み進めていけるような構成になっており、大変わかりやすい本です。


このサイトで書いている、M5Stackシリーズ(M5Stack、M5StickCなど)に関するブログ記事を、「さとやまノート」という別のブログページに、あらためて整理してまとめました。

他のM5Stackシリーズの記事にも興味のある方は「さとやまノート」をご覧ください。