micro:bitを使ってみる 1 〜micro:bitってなに?

我が家の子供に遊んでもらうために「マイクロビット」というものを買ったので、これを試してみることにしました。


試すにあたり、「micro:bitであそぼう!(著者:高松基広、発行所:技術評論社)」という書籍を参考にさせていただきました。


micro:bitってなに?

micro:bit(マイクロビット)は、イギリスの公共放送局であるBBCが主体となって開発した、教育向けのマイコンボード(小型のコンピュータ)です。イギリスでは、11歳〜12歳の子供全員にmicro:bitが無償配布されており、授業の中で活用が進んでいるようです。

25個のLEDと2個のスイッチ、加速度センサと磁力センサ、無線通信機能(Bluetooth Low Energy)などが搭載されており、ユーザがプログラムで簡単に制御することができます。

開発環境(プログラムを開発するためのアプリ)は、パソコンのウェブブラウザ上で動作するため、専用アプリのインストールなどは必要ありません。
プログラムは、あらかじめ準備されたブロックを組み合わせる方式で開発でき、子供でも直感的にプログラムを作ることができます。教育用のプログラム開発環境としては、Scratch(スクラッチ)が有名ですが、これによく似た方式です。

パソコンで作成したプログラムは、パソコンとmicro:bitをUSBケーブルで接続することで、micro:bitに書き込むことができます(USBメモリにデータを書き込むのと同じような方法です)。

こどものプログラミング教育から、趣味の電子工作まで応用の範囲も広く、フィジカルコンピューティングにおすすめの小型コンピュータです。

micro:bitを購入した

今回は、micro:bitを、スイッチサイエンスという通販ショップで購入しました。1個の価格は2160円(2019年1月現在、税込)でした。

大きさは、約5cm×4cmです。

おもて面のまんなかに、5×5(計25個)のLEDが並んでいます。これを点灯させることで、文字や模様を表示することができます(このLEDは明るさセンサも兼ねています)。
LEDの両横に、スイッチがひとつずつ(AボタンとBボタン)あり、これでmicro:bitを操作することもできます。

うら面には、プロセッサ(コンピュータの本体)や色々なセンサ、無線通信のための部品、USBや電源のコネクタが搭載されています。
下部には、電源や信号のための端子があります(金属パターンと5個の穴)。

micro:bitのセンサ

micro:bitには以下のセンサが搭載されています。

光センサ LEDを明るさを測定するセンサとしても使うことができます
温度センサ 温度を測定することができます
加速度計 micro:bitの動き(移動、ゆさぶり、傾き、落下など)を測定することができます
コンパス 方角を調べることができます

プログラムにこれらのセンサの測定結果を使うことにより、パソコンの中だけで閉じたプログラムではなく、実際の人の動作や、身の回りの状況と連動したプログラムを作ることができます。

なお、私がマイクロビットの使い方を習得するのにあたっては、以下の書籍を参考にさせていただきました。


初心者向けから、比較的高度なものまで、さまざまな情報が記載されているだけでなく、子供向けの作例も多数掲載されていますので、「プログラミング教育」のための題材さがしなどにもおすすめです。


このサイトで書いている、マイクロビットに関するブログ記事を、「さとやまノート」という別のブログページに、あらためて整理してまとめました。

他のマイクロビット記事にも興味のある方は「さとやまノート」をご覧ください。